何らかの理由で車のバッテリーが上がってしまうと、エンジンキーを挿してセルを回してもエンジンがかからなくなってしまいます。
エンジンがかからなくなる理由はバッテリーがエンジンの起動に最低限必要な電力を供給できなくなることが原因です。
バッテリーが上がってしまったときの対処方法は「他の車のバッテリーをブースターケーブルで接続する」・「JAFのロードサービスを呼ぶ」という2つが良く知られていると思います。
しかし、これらの方法には以下のような問題点があります。
- 他の車バッテリーを接続
- ブースターケーブルと協力してくれる他の車の両方が必要。どちらか一方が欠けるとダメ。
- JAFのロードサービス
- 到着までに時間がかかる。1万円以上の料金(= 出張費 + 工賃)が必要。
こういった従来のバッテリー上がりの対処方法の問題点を解決するには「ジャンプスターター」が大変有効です。
当記事ではジャンプスターターの概要や使用方法について解説していきます。
目次
ジャンプスターターとは?
ジャンプスターターとは携帯可能なサイズの小型バッテリーのことです。
ジャンプスターターと車のバッテリーをブースターケーブルで接続して瞬間的に大きな電流を流すことでバッテリーが上がったエンジンを起動できるようにしてくれます。
販売価格は幅広いですがAmazonなどの通販サイトでは3,000円程度から販売されています。
以下は私が購入したジャンプスターターで、一式(本体・ブースターケーブル・スマホ充電用ケーブル・説明書・専用ケース)で約4,000円です。
また、車のバッテリーを起動可能な他、通常のモバイルバッテリーと同様の用途に用いることができます。
例えば外出時にジャンプスターターを持ち歩けばいざというときにスマホやタブレットなどを充電することも可能です。
このように、ジャンプスターターは
- バッテリーが上がったエンジンの起動
- スマホ等の充電
といった異なる目的に活用できる大変便利な代物なのです。
ジャンプスターターで車のエンジンを始動する方法・手順
以下では私が所有しているジャンプスターターの使い方を例として紹介しますが、実際には製品ごとに使い方が異なります。
詳しくは各製品の取り扱い説明書をご参照下さい。
ジャンプスターターを使ってバッテリーの上がった車にエンジンをかけるときは、事前に十分に充電をした上で
- ジャンプスターター本体に付属のブースターケーブルを接続する
- ブースターケーブルの赤と黒のクランプを車のバッテリーに接続する
- キーを回して車のエンジンを始動する
- 車のバッテリーからブースターケーブルのクランプを外す
という手順で作業を進めるだけでOKです。
たったこれだけの非常に簡単な作業だけで車のエンジンがかかるのですから、実際にやってみた後には「JAFとは何だったのか・・・」という気分になると思います。
エンジンがかかったらそのままドライブに行こう
ジャンプスターターのおかげでエンジンがかかった後、すぐにエンジンを切るのは厳禁です。
バッテリーの充電が空のままエンジンを切ってしまったら次回エンジンを起動する際に必要な電力が足りないからです。
なので、エンジンがかかった後は最低でも30分程度のドライブに出かけてバッテリーを充電するようにしましょう。
車は走行中に発電をしてバッテリーを充電してくれる仕組みになっているのである程度の時間走らせればバッテリーが満タンになって次回からはジャンプスターターなしで普通にエンジンがかかるようになります。
ライト・エアコン・暖房などで電力消費が多くなる夜間・真夏・真冬はバッテリーの充電に時間が必要な時間が長くなりますが、それでも1時間も走行し続ければ十分だと思います。
まとめ
以上のようにジャンプスターターを用いれば、他の車にバッテリーを接続してもらったりJAFを呼んだりする必要なしにバッテリーが上がってしまった車のエンジンをかけることが可能です。
しかし、いざ車のバッテリーが上がってしまってからジャンプスターターを用意するのでは遅すぎるため事前に購入して車に積んでおくのが良いと思います(ただし、日の当たらないところに隠しておかないと危険です)。
「今すぐ使うわけでもないのに無駄な買い物では?」と思うかもしれませんがいざ事が起こってからJAFを呼ぶなどする方が時間的にも金銭的にも無駄が大きいので予めジャンプスターターを数千円で購入するという対策はそれほど悪い投資ではないのではないでしょうか。
車に積みっぱなしにしておくことに抵抗があるなら常にカバンに入れて持ち歩くようにして普段はスマホ・タブレット・ノートパソコンといったモバイル機器の充電に活用すれば常に役立ちます。
いずれにしても「備えあれば憂いなし」の気持ちでジャンプスターターを用意しておくと何かと便利なので是非オススメしたいと思います。
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