オススメの理由は、実際に私自身が利用しており毎月の請求金額を約2,000円程度に抑えられていることをはじめその他にも様々なメリットがあることなどが挙げられます。
とはいえ、IIJmio(みおふぉん)は誰もが100%満足できる格安SIMではなくいくつかのデメリットが存在するため、隠さずにきちんと紹介したいと思います。
目次
IIJmio(みおふぉん)のデメリット
支払い方法はクレジットカードのみ
IIJmio(みおふぉん)の支払い方法はクレジットカードのみで、それ以外の支払い方法はありません。
従って、クレジットカードを持っていない人や何らかの理由により持てない人はIIJmio(みおふぉん)と契約することができないため、利用を諦めなければなりません。
また、契約時に指定できるクレジットカードは契約者本人のものに限られている(配偶者・親・子のカードであってもダメ)点にも注意が必要です。
格安SIMは基本的にクレジットカード以外の支払い方法が用意されていないことが多く、この問題はIIJmio(みおふぉん)に限った話ではありません。
格安SIMが月額料金を安価に抑えるために実施しているサービス削減(= 経費削減)の一環だからです。
最低利用期間と違約金がある
最低利用期間について
まず、最低利用期間は利用開始日の翌月末までです。
そのため、契約後に大きな不満を覚えて解約したい場合であっても最長で2ヶ月弱(※)待たなければ解約することができません。
※月の上旬に契約した場合を想定すると、最低利用期間は「月の上旬~翌月末まで」なので約2ヶ月弱となります。
違約金(音声通話機能解除調定金)について
また、「音声通話機能付きSIM(データ通信・SMS・電話を使えるSIM)」は契約から契約から12ヶ月以内に音声通話機能を解除(解約・MNP転出・音声SIMからデータSIMやSMS付きSIMへの移行)すると最大12,000円の「音声通話機能解除調定金」が発生します。
名称こそ違約金ではありませんが、利用者の立場としては実質的には契約解除のペナルティでしかないため違約金だとみなして良いと思います。
ただし、契約期間が長くなるほど解約時の「音声通話機能解除調定金」の金額が徐々に安くなっていき、契約から13ヶ月目以降に契約解除する場合は負担の必要がありません。
「音声通話機能解除調定金」は「音声通話機能付きSIM」にのみ課せられています。
「データ通信専用SIM」と「SMS機能付きSIM」にはは存在しません。
混雑する時間帯は通信速度が低下しやすい
大勢が利用するピークの時間帯(特に12~14時のお昼休み)はデータ通信の速度が低下しがちです。
格安SIMは「大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)からモバイル回線を借り、それをユーザーに又貸しする」という事業形態であるため、IIJmio(みおふぉん)が一度に利用できる回線数には限りがあります。
そのせいで多くの人が同時にデータ通信を利用する時間帯にはどうしても回線数が不足してしまって速度低下を避けることができないのです。
LINE・メール・Twitter・ニュースサイトの閲覧といったテキスト主体のデータ通信なら速度低下を体感することはほとんどないと思いますが、動画閲覧やアプリのダウンロードなどを快適にすることは困難だと思います。
速度低下の問題はIIJmio(みおふぉん)に限った話ではなく、大手キャリアから回線を借りている他の格安SIMでも同様に発生します。
従って、速度低下がどうしても気になるようなら格安SIMではなく大手キャリアを利用するしかありません。
LINEのID検索ができない
LINEでは18歳未満はID検索機能が制限されているため、ID検索をするためには年齢認証が必要となります。
しかし、IIJmio(みおふぉん)では年齢認証をすることができないせいで必然的にID検索機能を使うことができません。
ID検索に慣れていると少々面倒ですが、ふるふるやQRコードを活用しましょう。
年齢認証がでないせいでLINEのID検索が利用できない問題はIIJmio(みおふぉん)に限らず格安SIM全般の問題です。
どうしても格安SIMでID検索を使いたいなら年齢認証が可能なLINEモバイルを契約しましょう。
キャリアメールが使えない
大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)と契約中はいわゆる「キャリアメール」が使えます。
キャリアメールとは?
各キャリアのドメイン名を含むメールアドレスで、メールアドレスのフォーマットは以下の通り。
- example@docomo.ne.jp
- example@ezweb.ne.jp
- example@i.softbank.ne.jp
しかし、IIJmio(みおふぉん)に乗り換えた時点でキャリアとの契約が解消されるためキャリアメールが使用できなくなります。
かといってIIJmio(みおふぉん)ではメールアドレスを貰えないため、メールアドレスが必要な場合は自分でフリーメール(Gmailなど)のメールアドレスを取得しなければなりません。
代表的なフリーメール
Gmail
http://mail.google.com/mail?hl=jaWindows Live Mail
http://www.hotmail.com/Yahoo!メール
http://mail.yahoo.co.jp/
IIJmio(みおふぉん)に限らず、大半の格安SIMでは解約してもメールアドレスを貰えません。
これも月額料金を安くするためのサービス削減(経費削減)の一環によるものです。
ファミリーシェアプランは全然家族向きではない
IIJmio(みおふぉん)には「ファミリーシェアプラン(12GB/月)」というプランがあります。
データ容量が12GB/月と他のプラン(3GBと6GB)よりも多く、追加のSIMカードを2枚まで(= 計3枚)無料で発行できることからIIJmio(みおふぉん)の公式サイトでは「家族でお得に使えます!」という主旨の解説がなされています。
しかし、「ファミリーシェア」という名称に反して家族での利用には全く向いていないため家族での乗り換えを検討している方は要注意です。
というのも、家族で使うに際して以下のような問題点があるからです。
- 乗り換え前に名義の統一が必要
- IIJmio(みおふぉん)へMNP転入する前に家族全員のスマホの名義を誰かの1人の名義に統一する必要があります。逆に子供が独立する等の理由によりMNP転出するときは、転出後に本人(この例だと子供)の名義に変更する必要があります。
- データ容量の上限設定をできない
- 全SIMカードで1契約のデータ容量(12GB/月)を共用しますが、SIMカード毎の上限設定をできないため誰か1人が使い過ぎたら全員に影響があります。
特に面倒なのが「名義の統一」であり、MNP転入(転出)の際にはいちいち名義を変更する必要があるため大変な手間がかかります。
これは「ファミリーシェアプラン」が「家族で利用するためのプラン」ではなく、本来は「1人で複数枚のSIMカードを利用するためのプラン」だからです(事前に名義統一が必要なのはこのせいです)。
このような1人用のプランを
- 複数枚のSIMカードを持てる
- ↓
- (先述の面倒ごとを無視すれば)家族でも使える!
- ↓
- 「ファミリーシェアプラン」と呼ぼう!
という感じの雑な連想ゲームで家族向けとして宣伝しているせいで名称に反して家族では非常に使いにくい・家族利用には向いていないという問題が発生しているというわけです。
先述のような面倒ごとを抱えるくらいなら家族の人数分だけ個別に回線を契約することをオススメいたします。
請求金額はファミリーシェアプランを家族で利用するよりも高くなってしまいますが、それほど大きな金額の差ではないので個別契約の利便性の高さを取る方が良いと思います。
まとめ
以上がIIJmio(みおふぉん)が抱えているデメリットです。
大半はIIJmio(みおふぉん)独自のデメリットではなく格安SIM共通のデメリットであり、IIJmio(みおふぉん)が他の格安SIMに比べて劣っているというわけではないのでご安心下さい。
個人的には月額料金の安さを考えればいずれのデメリットも許容範囲ではないかなと思います。
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