私は「家計簿をつけようと思い立った後に短期間で面倒になって家計簿を止める」ということを何度か繰り返しています。
そして、そのうちの一度は無料家計簿アプリを使っていたことがありました。
当時、無料家計簿アプリの以下のような特徴・機能を初めて目にしたときはすごい便利なものがあるんだなと感動したことを覚えています。
無料家計簿アプリの主な特徴・機能
- 銀行口座を登録すると入出金の記録が自動的に家計簿に取り込まれる
- クレジットカードを登録すると支出の記録が自動的に家計簿に取り込まれる
- スマホでレシートを撮影すると品名・単価・合計金額を自動で取り込んでくれる
- しかも無料
しかし、本格的に使い始めると便利さ以上に不便に感じを感じることが多かったことから無料家計簿アプリを使うのが徐々に面倒になって最終的には家計簿自体を止めてしまったという経験があります。
現在は数年ぶりに家計簿を再開して今のところ順調に記録し続けていますが家計簿はエクセルのピボットテーブル機能を使って自作したものを活用しています。
当記事では
- 私が無料家計簿アプリを使わなくなった理由(不満を感じた点)
- 私がエクセル家計簿を継続できている理由
などについて書いていきたいと思います。
目次
無料家計簿アプリを使わなくなった理由
以下は無料家計簿アプリが私に合わなかったというだけの話であり、無料家計簿アプリ自体が役に立たないという話ではありません。
特定のアプリを非難したいわけではないので具体的なアプリ名は伏せた上で書いていきますのでご了承願います(一応、検索したら上位に出てくるような有名アプリを使っていました)。
また、2015年2~3月くらいの話なので現在では以下で述べるような点は改善されている可能性もあると思います。
レシート取り込み後の修正が面倒
無料家計簿アプリはスマホでレシートを写真撮影すると品名や金額を自動で読み取って家計簿に反映してくれます。
家計簿の何が面倒かと言えば間違いなく「家計簿の入力」が一番面倒ですので、その大きな問題を解決してくれる大変便利な機能だと思います。
しかし、残念なことに常に100%正確に読み取ってくれるというわけではなくレシート1枚につき数箇所は誤った文字や金額が読み取られてしまうためその部分だけは取り込み後に手打ちで修正する必要が生じます。
単純な作業量で考えるなら、自分でゼロからレシートの内容を家計簿に入力するよりもレシートを自動で取り込んだ後に軽微な誤りを修正する方が楽であることは間違いありません。
しかし、「全部自動で取り込んでくれる」と期待して無料家計簿アプリを使っているのに取り込み後に修正作業がほぼ必須となるのは非常に面倒かつストレスを感じてしまいました。
クレジットカードの支出とレシートを紐付けられない
無料家計簿アプリはクレジットカードを登録しておくと支出内容を自動で取り込んでくれて便利です。
しかし、クレジットカードの支出とその際のレシートの内容を紐付けすることができない点が不満に感じました。
例えば、スーパーで3,000円分の買い物をする場合に、
- クレジットカードで3,000円を支払う
(この時点で家計簿に3,000円の支出が反映される) - このときのレシート(3,000円分の内訳が記載されている)を撮影して家計簿に取り込む
- 「1.」と「2.」を紐付ける(1.の明細を開くとレシートの内容が表示される)
といった家計簿の付け方を考えていたのですが、私が利用していた無料家計簿アプリではクレジットカードで支払った後にレシートを取り込むと二重に記録されてしまう仕様でした(上記の例だと計6,000円の支出になってしまう)。
「クレジットカードからの自動取り込みを止めてレシートから取り込めば良いのでは?」と思うかもしれませんが、日常生活の支出の中には
- クレジットカード払いでレシートが発行される支出
(スーパーでの買い物など) - クレジットカード払いでレシートが発行されない支出
(光熱費やネット通販など)
が混在しています。
つまり、クレジットカードの自動取り込みをする場合は明細(レシート)を記録できませんし、逆にクレジットカードから自動取り込みをしない場合はレシートが発行されない支出は全て手打ちで入力しなければならない「あちらを立てればこちらが立たず」という状態になっていたため無料家計簿アプリは実用性を欠いていると強く感じました
思ったほど家計簿の記録が楽にならなかった
上記の通り、無料家計簿アプリはかゆいところに手が届かない仕様でした。
そのため、自分が望むように家計簿をつけるためには
- 無料家計簿アプリの仕様を事前にしっかりと把握する
- その上で、自分が望む家計簿になるように都度手打ちや修正を行う
という作業が欠かせませんでした。
そのため事前に想定していたよりも家計簿が楽にはなりませんでしたし意図しない記録がされてしまう度にアプリの仕様を調べて記録の方法を考える必要があったため、効率化よりも煩雑さの方が大きいと認識するようになりました。
その結果、最終的には無料家計簿アプリで家計簿をつけるのを止めてしまったという経緯です。
私がエクセル家計簿を継続できている理由
現在、私はエクセルを利用して家計簿を記録しています。
幸いなことに3日坊主にはならず現時点(2018年11月中旬)で約4ヶ月も継続できています(過去最長です)。
エクセル家計簿は無料家計簿アプリと違って全て手打ちで入力する必要があるため面倒な作業であることは間違いありません。
しかし、以下のようなメリットがあるからこそエクセル家計簿を継続できていると思っています。
エクセル家計簿の主なメリット
- 仕事などで使い慣れてるエクセルを用いるので取り組みやすい
- 自分で入力ルールを決められる(アプリの仕様に振り回されることがない)
- 常に「エクセルに入力する」という作業を繰り返すだけでOK
(アプリの仕様に合わせて自動取り込みや修正などを使い分ける必要がない) - ピボットテーブルを使えば集計やレイアウト変更が容易
(ピボットテーブルを利用したエクセル家計簿の作り方はこちら)
特に重要なのが「自分で入力ルールを決められる」という点です。
例えば支出項目の名称(食費・交際費・医療費など)や数は自由に決められますし、丁寧に記録したいならレシートの品目を全て入力するのも良し・面倒ならレシート1枚で1つの支出としてまともえても良し、などとにかく自分の生活スタイルに合わせて自分専用にカスタマイズすることが可能となっています。
1円単位で収支を合わせたい人という几帳面な人から毎月ザックリと支出を把握できれば良いという大雑把な人まで誰にでもオススメできるのはエクセル家計簿なのです。
まとめ
「無料家計簿アプリ」とか具体的なサービス名で検索すると肯定的な意見が多いようなので、不満を感じることなく無料家計簿アプリを活用できている人は結構多いのかもしれません。
しかし、私のように無料家計簿アプリが合わないと感じた人は一度エクセル家計簿に取り組んでみて欲しいと思います。
エクセルは大抵のパソコンにプリインストールされているはずなのでやる気になれば今日から早速家計簿をつけ始めてはいかがでしょうか。
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